日本の本革四大産地のひとつ、姫路・たつの。
その歴史はとても古く、初めて書物に登場したのは平安時代と言われています。
豊富な水資源と豊かな大地で作られる姫路・たつののレザーは、レザー好きにとっては憧れの地。
今回はそんな世界に誇る姫路・たつのレザーの歴史とその革についてご紹介します。
本革の四大産地
本革の生産地といえばイタリアやフランスなど海外を想像する方も多いと思います。
しかし日本の本革産業は世界でも名が知られており、その中でも四大産地と呼ばれるのが『姫路・たつの』『東京』『埼玉・草加』『和歌山』です。
特に『姫路・たつの』は日本一の生産量を誇り、現在でも数多くの工場が稼働してします。
国内外のコンテストで優秀な成績をおさめるタンナーも多く、レザー好きにとっては憧れの地。
昔ながらの伝統的な手法を受け継ぎつつ、さらなる発展のため日々新しい鞣し技術や染色技術が生まれている土地でもあります。
地方名を取って『播磨レザー』とも呼ばれるその革は国外輸出も行われ、メイドインジャパンの革の素晴らしさを伝え続けています。
1000年を超えるその歴史
姫路・たつののある地方、播磨の革が初めて書物に登場したのは、平安時代の『延喜式』
延喜式は西暦927年に完成した、律令の施行細則まとめた法典とされ、姫路の革づくりの歴史は1000年を超えることが分かります。
播磨での皮革の生産が盛んになった要因としては、牛の生産が盛んだった西日本であること、海沿いのため塩の調達が容易だったこと、消費がされやすい大阪や京都の中心地に近かったなどが挙げられます。
また、たつの市はそうめんや醤油作りが盛んなことから伺える水の豊富さ、姫路市は流れが穏やかで広い川が多いことも要因とされています。
播磨の革製品はやがて馬具や武具に使用されるようになり、江戸中期以降には文箱や袋物のような、庶民が使用する革細工として全国に流通するようになりました。
明治の頃には現在のようなタンニン鞣しやクロム鞣しなどの製革技術も伝わり、現在では日本の成牛革生産の約7割を兵庫県で行い、その大部分を現代の姫路市やたつの市が担っています。
播磨の革の『今』
上記にもあるように、姫路市とたつの市は現在でも日本の製革の大部分を担っています。
特にたつの市は200を超える工場が今でも稼働し、その生産量は日本一とも言われています。
靴、鞄といった皮革製品用の製革だけでなく、家具や工業用の革まで幅広いオーダーに応えてきた姫路・たつのレザー。
現在では最先端の開発技術によち、今までの既成概念を覆すような革も登場しています。
私達の中にある革への常識がまったく違うものへと変化する未来も、そう遠くないのかもしれません。
日本だけでなく世界が認める姫路・たつのの革。
1000年を超える長い歴史を持ちますが、当時の製法を受け継ぐだけでなく現代の新しい製革にも携わり、私達に皮革製品の美しさ、そして素晴らしさを伝え続てくれています。
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