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梅雨の今こそ!湿度から本革を守る正しいお手入れと保管方法

ジメジメとした湿気の多い季節がやってくると、私たちの気分だけでなく、クローゼットの中で眠っている大切なファッションアイテムたちも息苦しさを感じているかもしれません。

特に梅雨の時期から夏にかけての今の季節は、お気に入りの本革バッグやレザーシューズにとって非常に過酷な環境と言えます。

湿度が高くなると発生しやすくなるのが、本革の最大の敵とも言える「カビ」や「水シミ」などの深刻なトラブルです。

「久しぶりにお出かけで使おうと思ったら、表面に白いカビが生えていた」という悲しい経験をしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。

本革は人間の皮膚と同じように呼吸をしており、周囲の環境から多大な影響を受ける繊細な素材だからこそ、季節に応じた適切なケアが必要不可欠です。

革製品は決して安い買い物ではないため、せっかく手に入れた思い入れのあるアイテムを台無しにしてしまうのはとてももったいないことですよね。

そこで今回は、梅雨の今こそ見直しておきたい、湿度から大切な本革製品を守るための正しいお手入れと保管方法について詳しく解説していきます。

少しの手間をかけるだけで、あなたのお気に入りのレザーアイテムはこれから先もずっと美しい状態を保ってくれるはず!

梅雨の時期、本革製品に何が起きているのか?

そもそも、なぜ湿度の高い時期に本革製品がダメージを受けやすくなるのかをご存知でしょうか。

本革は動物の皮をなめして作られた天然素材であり、微細な毛穴が存在しているため、空気中の水分を非常に吸収しやすいという特徴を持っています。

日本の梅雨のように湿度が70%を超えるような環境下では、革が過剰に水分を吸い込んでしまい、繊維が膨張したり型崩れを起こしたりする原因となります。

さらに深刻なのは、革製品に残っている手垢やホコリ、そして革自体に含まれる油分やタンパク質が、湿気と結びつくことでカビにとって最高の栄養源になってしまうという事実です。

また、普段何気なく使っているハンドクリームや、手から分泌される皮脂も、持ち手部分などに付着したまま放置されるとカビの格好の餌食となってしまいます。

カビは温度・湿度・栄養分の3つの条件が揃うと爆発的に繁殖するため、クローゼットや靴箱といった空気が滞りやすい閉鎖的な空間は、まさにカビの温床と言っても過言ではありません。

特に日本の住宅事情では、収納スペースの通気性が十分に確保されていないことも多く、気がつかないうちに湿気が溜まり続けているケースが多々あります。

一度カビが革の内部にまで根を張ってしまうと、完全に除去することは非常に難しくなり、最悪の場合は泣く泣く手放さなければならない事態に陥ってしまいます。

だからこそ、カビが発生する前の予防策と、湿度をコントロールする日々のちょっとした心掛けが何よりも重要になってくるのです。

濡れてしまったときの正しい応急処置

急な雨に見舞われてお気に入りのレザーバッグや革靴が濡れてしまった場合、その後のスピード勝負が運命を大きく左右します。

もし濡れてしまったら、まずは乾いた清潔な柔らかい布を用意し、ゴシゴシとこするのではなく、表面の水分を優しく吸い取るようにポンポンと押さえて拭き取ってください。

こすってしまうと、革の表面に傷がついたり、水分を余計に内部へ押し込んでしまったりする恐れがあるため注意が必要です。

表面の水分をあらかた拭き取ることができたら、バッグや靴の中に丸めた新聞紙や無地の紙を詰め込んで、内側からも水分を吸収させると同時に型崩れを防ぎます。

印刷された新聞紙を使う場合は、インクが濡れた革に移ってしまうリスクがあるため、薄い布で新聞紙を包んでから入れるといった工夫をするとより安心です。

中の紙が湿ってきたらこまめに新しいものに交換し、風通しの良い日陰でじっくりと自然乾燥させるのが鉄則です。

ここで絶対にやってはいけないのが、早く乾かしたいからといってドライヤーの温風を当てたり、直射日光の下に放置したりすることです。

急激な温度変化や過度な乾燥は、革の内部の油分まで一気に奪い去ってしまい、ひび割れや硬化といった取り返しのつかないダメージを引き起こしてしまいます。

また、革の種類によっても水への強さは異なります。

例えば、経年変化が美しいことで知られる植物タンニンなめしの「ヌメ革」は、特に水分を吸収しやすく、水シミが残りやすいというデリケートな特徴を持っています。

一方で、化学薬品を使ったクロムなめしの革は比較的耐水性がありますが、それでも濡れたまま放置すればカビのリスクが高まることには変わりありません。

どの種類の本革であっても、濡れてしまったら「いかに早く水分を取り除くか」が共通のルールだと覚えておいてください。

自然乾燥が終わった後は革が少し乾燥した状態になっているため、必ず皮革用のデリケートクリームなどを薄く塗布して、失われた油分と栄養をしっかりと補給してあげましょう。

ただしこのクリームも将来的にシミとして出てきてしまう場合も。

クリームやオイルを使用した場合はショップで修理を受け付けてもらえないことも多いので、使用する際は自己責任という形になります。

湿度に負けない!日常的な本革のお手入れステップ

湿度の高い季節を無事に乗り切るためには、特別なことだけでなく、日常的な基本のお手入れを習慣化することがとても効果的です。

帰宅したら、まずは馬毛などの柔らかいブラシを使って、革製品の表面や縫い目に付着した目に見えないホコリや汚れを丁寧に払い落としてください。

ホコリは空気中の湿気を吸い寄せる性質があるため、ブラッシングでホコリを取り除くだけでも、革が余分な水分を溜め込むのを防ぎ、カビの発生リスクを大幅に下げることができます。

持ち手や直接肌に触れる部分は、柔らかい布で乾拭きをこまめに行うだけでも清潔に保つことができます。

月に1〜2回程度は、専用のクリーナーを使って古いクリームや頑固な汚れをリセットし、その後に栄養クリームを塗って革を保湿してあげるスペシャルケアを取り入れましょう。

ただし、梅雨の時期はクリームの塗りすぎに注意が必要で、油分が多すぎるとベタつきの原因となり、かえってカビを招きやすくなるため、普段よりもごく少量を薄く伸ばすのがコツです。

オイルやクリーナー、防水スプレーなどは上記の通りショップで修理を受けられなくなる可能性もあるので、使用する場合は事前にショップへ確認することをおすすめします。

カビを防ぐための正しい保管方法と収納のコツ

どれだけ丁寧にお手入れをしていても、保管環境が悪ければすぐにカビの標的となってしまうのが本革製品の難しいところです。

まず大前提として、一日使用した革製品は人間と同じように汗や湿気をたっぷりと吸い込んでいるため、帰宅後すぐに密閉されたクローゼットや靴箱にしまい込むのは絶対にやめましょう。

少なくとも一晩から一日は、直射日光の当たらない風通しの良い室内に置いて休ませ、しっかりと内部の湿気を飛ばしてから収納するのが正しい手順です。

長期保管する際は、購入時についてくるような通気性の良い不織布の袋に入れ、ホコリを避けつつも革が呼吸できる状態を保つことが大切です。

ビニール袋に入れてしまうと湿気がこもってしまい、カビを培養しているような状態になってしまうため、絶対に使用しないでください。

バッグを保管する際は、中に丸めた紙を詰めて型崩れを防ぎつつ、内部の湿気を吸収させる工夫をすることも忘れないようにしましょう。

クローゼット内で革製品を保管する際は、収納する「高さ」にも少しだけ気を配ってみてください。

湿気は空気より重いため、クローゼットや部屋の低い位置に滞留しやすいという性質を持っています。

そのため、特に大切にしている本革のバッグやアウターなどは、できるだけクローゼットの上段など高い位置に収納してあげることで、湿気の影響を受けにくくすることができます。

靴箱の場合も同様に、大切な革靴やしばらく履かないブーツなどは、一番上の棚に収納するなどの工夫をするのがおすすめです。

また、空間内にシリカゲルなどの除湿剤を置くのは有効ですが、除湿剤の成分が直接革に触れると変色や硬化の原因になることがあるため、少し離した場所に設置するなどの配慮が必要です。

収納する際はアイテム同士をぎゅうぎゅうに詰め込まず、空気の通り道ができるように適度な隙間を空けて配置し、晴れた湿度の低い日には扉を開け放って定期的な換気を行うことを心がけましょう。

万が一カビが生えてしまったときの対処法

気をつけていても、ふと気づいたときに白いフワフワとしたカビや、ポツポツとした黒いカビが生えてしまっているのを発見することがあるかもしれません。

もしカビを見つけてしまったら、まずは他のアイテムに胞子が移らないように速やかに隔離し、屋外や換気の良い場所で作業を行うようにしてください。

表面にうっすらと付着している程度の初期のカビであれば、固く絞った布で優しく拭き取るか、皮革用の防カビ・除菌スプレーを布に吹き付けてから丁寧に拭き上げることで対処が可能です。

消毒用エタノールを含ませた布で拭き取るという裏技もありますが、革の染料によっては色落ちやシミを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

もし試す場合は、必ず目立たない底の部分などでパッチテストを行ってから慎重に作業を進めるようにしてください。

作業に使用した布にはカビの胞子が付着しているため、他の用途に使い回さずに処分することをおすすめします。

拭き取った後は、日陰の風通しの良い場所で数日間しっかりと乾燥させ、カビの活動を完全にストップさせることが重要になります。

乾燥後は革の栄養が失われている状態なので、必ずクリームで保湿を行い、失われた油分を補ってしなやかさを取り戻してあげましょう。

しかし、革の奥深くまで根を張ってしまった黒カビや、広範囲に広がってしまった深刻なカビの場合は、自己流のケアで完全に除去することは難しく、無理にこすると革の色落ちや表面の傷みを引き起こす危険性があります。

そのような場合は、決して諦めたり無理に対処したりせず、購入したショップに問い合わせるか、皮革専門のクリーニング業者や修理店といったプロフェッショナルに相談し、適切な処置を依頼することをおすすめします。

梅雨を乗り切って、お気に入りのレザーを長く愛用しよう

湿度の高い梅雨時から夏にかけての季節は、本革製品にとって非常にストレスのかかる時期ですが、正しい知識を持ってケアをすれば決して恐れることはありません。

濡れたときの素早い応急処置、日々のブラッシングによるホコリ落とし、そして風通しを意識した適切な保管方法の3つを守るだけで、カビなどのトラブルは劇的に減らすことができます。

本革は、長く使い込むほどに持ち主のライフスタイルに合わせて馴染み、色艶を増して独自のエイジングを楽しめるという、他の素材にはない素晴らしい魅力を持っています。

ジメジメとした季節のちょっとしたひと手間は、大切な相棒と長く付き合っていくための愛情表現と言えるのではないでしょうか。

今年の梅雨はぜひ、クローゼットに眠っているレザーアイテムたちの状態をチェックして、心地よい環境を整えてあげてください。

愛情を込めて丁寧にお手入れをした分だけ、お気に入りの本革製品はこれからもあなたに寄り添い、美しい姿で日々の装いを彩り続けてくれるはずです。





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